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story
そっと離れてあなたのその幸せを大切にしてあげて。
それはきっと誰も悪くないし、誰も悲しい事じゃないから。
いつしか人たちは考える事をやめてしまいました。
いや、考えることを恐れるようになったのでしょうか?
他人の意見と感情に、必要以上に耳を澄ませて
自分の心を思いやる余裕がなくなったのでしょう。
8人が集まるのは、そんな人たちの心が生んだガラスの部屋。
自分の形を人の言葉で知り、一喜一憂する日々。
そんな日々に心が馴染まない男は、オブラートに包まれた自分の『本当』
に向かって歩き出す。
しかし『本当』を剥き出しに出来ない事がガラスの部屋の住人の誤解を招き、
少しずつ軋むガラスの部屋は、いつしか幸せと、愛をやさしく剥き出す。

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