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僕のダンス劇にいつも素敵な絵を添えてくれる、多田さやかさんという絵描きさんがおりまして。
彼女の大切な家族である「しゃん」をモデルしたグッズが発売されました。
なんとなく「しゃん」の事を思って作文を書いたら、
多田ちゃんが絵を描いてくれたので、みなさまに自慢させて下さい。
踊る絵本ってな事ですね。
グッズショップもぜひ覗いてみて下さい。
こちらの収益は最近ちょっと目を患ったしゃんの治療費になるそうですよ。
あ、しゃんは猫です。
踊る絵本「しゃんの牛乳」

「しゃんの牛乳」 絵・多田さやか 文・熊谷拓明
黄色い家の2階にしゃんはいた。
瓶牛乳を飲みながらその家の前を歩いていたら、2階の窓にしゃんがいたんです。
牛乳はもう空っぽなのに、なぜか口から離せずに、しゃんから目を離せない。
何秒たったか、何分たったか、春だったのか、夏だったのか。
枯れ葉をがさがさふんずけたら、2階の窓にしゃんが来た。
最初の日より冷たくなった瓶をしゃんに向かって振ってみました。
そしたら窓からしゃんがいなくった。
しゃん。牛乳はおきらいですか?
おっ!そこにいたのね。
飲みますか?
今日は2本もって来たから、遠慮なく。
こんなにゆっくり牛乳を飲んだのは初めてで、おかげで知らない牛乳に出会えました。
今までよりもっと牛乳が好きになって、しゃんを少し好きになった昼だった。
明日もまた会えますか?
それともこたつで丸くなる?
しゃんの気持ちはわからない、
人の気持ちもわからない。
だからゆっくり、沢山考えましょ。
いろんな自分と出会うでしょう。
※グッズストアはお好きなしゃんをクリック!
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